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IgE


 当院ではアレルギー専門外来をおこなっております。そのため蕁麻疹が突然出た、最近鼻水、咳が良く出るがアレルギー性鼻炎なのか風邪なのかよく分からない、喘息は本当に治るのか、等の質問をよくうけます。これは少し難しくなりますが専門的にはT型アレルギーがあるのかないのかということです。アレルギーのタイプには大きくわけてT型からW型までのアレルギー、その他にアスピリンアレルギーなどがあります。よく一般にアレルギーといわれているものはこのT型アレルギーのことです。アレルギー発生の機序は非常に複雑です。遺伝的な体質もありますが、環境因子、食生活で大きくかわってきます。
 よく突然蕁麻疹がでたといわれることがあります。これは見かけ上突然のように見えますが実は特異的IgEという免疫グロブリンをその人自身がすでに持っていないと発症しません。花粉症も同じでスギ花粉に対して特異的なIgEをすでに一定量持っていないとスギ花粉症にはなりません。血液中に特異的IgEがある一定量検出された場合、その患者さんはその物質に対して「感作」された、といいます。感作が成立している人は、たとえ現在症状がなくても、何らかの形で将来アレルギーが発症する可能性があります。
 現在小学生の高学年の6割がスギ花粉に対する特異的IgEを持っているといわれています。したがってこの子供たちも将来スギ花粉症になる可能性はあるわけです。
 それでは持ってしまったIgEはどうすれば良いかという問題になりますが、これはなかなか厄介です。通常免疫グロブリンは免疫不全でもない限り消えていくものではありあません。したがって感作された物質に限りなく近づかないようにするしかありません。症状がひどければ抗アレルギー剤や抗炎症薬をしっかり使うしかないのです。我慢していても感作されたIgEが増えるばかりで症状がひどくなります。だからといって長く薬を続ければいいというものでもありません。症状がないときは炎症としては落ち着いているわけですから投薬は原則控えます。
 アレルギーはストレス、生活習慣、食生活で大きく変わってきます。刺激になることはできるだけ避けることです。このことについて少しお話します。
 最近生活習慣病予防に一価不飽和脂肪酸のオレイン酸、多価不飽和脂肪酸のリノール酸をとる家庭が増えています。しかしこれのとりすぎがアレルギーを悪化させている可能性があります。これは炎症の流れがアラキドン酸からの脂質代謝によるもので、アレルギーを起こす炎症物質を結果的には増やしてしまうからです。
 刺激に関して言えば、アレルギー患者さんの10%程度にアスピリンアレルギーがあります。これは解熱鎮痛剤のアスピリンだけではなくて、香辛料、カレー粉、防腐剤など食材に多く含まれているもので、IgEを介さないアレルギーです。原因はいまだよく分かっていませんが、ひどいときは呼吸困難などの症状が出ます。アレルギーについてまた機会があったらお話します。


2004.6.24. 氷川台内科クリニック 院長 櫻田 二友

 

 

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