新型コロナウイルス その39 報道
先日テレビの特別番組で新型コロナウイルスについて報道がありました。まず、女性キャスターが出てきて、東京都で「Go To Travel」キャンペーンが解禁になったこと。3月、4月の時のように重症患者が多くなく、現在24人であること。今後インフルエンザが流行するに向けて、鹿児島大学でインフルエンザと新型コロナウイルスの抗原検査を同時に検査できるキットを開発したこと、などなどの報道がありました。その後、次のように述べています。「ここにきて、新たな問題が浮かびあがってきました。それは新型コロナウイルスに感染した後、その後遺症で苦しんでいる人たちが大勢いることがわかりました。このことについてお伝えしたいと思います。」次の画面では40歳前後の男性が現れて、自分の経験談を話します。「PCR検査で陽性になり、入院しましたが、症状も改善し2週間ほどで退院しました。退院後2週間して、胸痛、呼吸困難、全身倦怠感がひどく、夜になると38℃以上の熱が出ます。また、病院に行ってPCR検査をしました。結果は陰性でしたが、急性心内膜炎を起こしていることがわかりました。即、入院になりました。新型コロナウイルスはただの風邪ぐらいと思っていましたが、大間違いでした。」と語っていました。その後、救急の担当医の話が出てきます。「新型コロナウイルスは咽頭や肺にウイルスがいなくても、脳や腎臓、肝臓、血液に大量に存在します。これが新型コロナウイルスの特徴的な後遺症です。」また、場面は変わります。その男性は急性心内膜炎の治療中に脳梗塞を併発しました。そして、ECMO(膜型人工心肺装置)を装着して苦しんでいる姿が映しだされます。その後また担当医が現れて次のように述べます。「新型コロナウイルスが脳卒中を起こすということは海外でも多数報告されています。この患者さんは緩解しましたが、これからも慎重に経過観察をしていく必要があります。」その後も、PCR検査が陰性にもかかわらず、頭痛や脱毛、全身倦怠感、ベッドから起き上がれないなどの重度の後遺症に悩んでいる人たちが、次から次へと画面に現われて、経験談を話します。女性キャスターは「流行が収まっても、こういった後遺症に悩む人がいることを常に心に留めておく必要がありますね。」と結んでいました。大まか、こういった内容だったと思います。ここまでの報道を聞いて何かおかしいと気が付くことが必要です。先月練馬区の「としまえん」が閉園になりました。家から自転車で10分の距離です。子供たちが小さい時は、夏はプール、花火、冬の寒い時でも出かけて、たくさんのイベントを見てきました。私は、100年動いているメリーゴーランド「カルーセルエルドラド」が大好きで、よく乗っていました。つい数年前まで夏、時間の空いた昼間に一人で行って50メートルプールで泳いでいました。最近閉園が近づくにつれて、たくさんの人が訪れました。中に入れず、外で待っている人が4時間待ちという日もありました。これで、お分かりになったと思います。咽頭、肺(入口ゲート)になくて、体(プール・乗り物など)の中に大量のウイルス(入場者)がいるはずはありません。「新型コロナウイルス その36 臨床医」にも書きましたが、この患者を担当した医師は完全に外部の専門家に洗脳されています。
2020.9.14. 氷川台内科クリニック 院長 櫻田 二友
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