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新型コロナウイルス その62 自殺


 今年4月30日に京都大学レジリエンス実践ユニットにおいて、新型コロナウイルス感染症への対策に伴う経済活動の縮小が、実質GDP成長率、失業率、自殺者数に与える影響について検討・試算していました。結果は以下の通りです。1.過去のデータにより、GDP成長率が下落すると失業者が増え、自殺者が増えるという相関関係があることが実証的に明らかにされている。これら実証データで示された成長率、失業率、自殺者の統計的関係に基づき、自殺者数の推移を推計した。2.GDP成長率の低下については、民間シンクタンクにより報告されている。2020年度のコロナショックによる成長率下落予想値を用いた。3.感染症が1年後に終息する「楽観的シナリオ」と2年後に終息する「悲観的シナリオ」の双方を検討した。4.結果、次のようなきわめて深刻な被害がもたらされる可能性が示唆された。ア、実質GDPが、2020年度において14.2%下落。イ、失業率はピーク時に6.0〜8.4%に到達。ウ、累計自殺者が、今後20年〜28年で14万人〜27万人増加する、と予想しています。8月17日に報告された4〜6月のGDPは実質、27.8%減、完全失業率は3.1%、離職者は9.4%でした。ユニットの予想をはるかに上回っています。自殺者は10月だけで2153人で、累計自殺者数もはるかに上回ることが予想されます。政府は新型コロナウイルス感染症対策で、死亡者を3月から11月11日まで、1863人に抑えていますが、これでは本末転倒です。政府の仕事は国民を幸福にすることです。GDPを下げ、失業者を増やし、自殺者を新型コロナウイルスによる死亡者の100倍にすることではないはずです。新型コロナウイルスによる死亡者の推定年齢はその国の平均寿命と変わりません。しかし、自殺者は10〜40歳代とその国をささえる、とりわけ高齢者を支える大切な年齢層です。世界医師同盟に賛同する医師たちは「新型」とよばれるウイルスはこれまで確認されている、いわゆる風邪のコロナウイルスと同じ季節性のウイルスと確信しています。これから冬の乾燥した季節に入り、弱った咽頭粘膜に侵入してきます。この時期、PCRを増やしていけば、患者は増加します。見つけて隔離しても、重症化する確率はほとんどありません。ただ、「うつ」になり自殺するだけです。オリンピック選手は東京五輪を夢見て小さい頃から頑張ってきました。演奏家を夢見る人は数々のコンクールにエントリーしていたはずです。生活自体が立ち行かなくなった人が続出しています。1月24日、中国武漢の映像がテレビで流れた時、私は自分の目を疑いました。これでは世界がパニックになると思いました。2月1日、クルーズ船が日本に入港した時、中国の論文しか手掛かりがありませんでした。PCRはやむを得ない検査でした。しかし、その後もPCRが続けられました。私は、中国の論文をもう一度読み返してみました。「Nature」は医学会では超一流の雑誌です。ノーベル賞への登竜門となる雑誌でもあります。あの小保方晴子さんの「スタップ細胞」もこの雑誌に投稿されましたが、取り下げられました。昨年11月から武漢周辺で流行っていた肺炎で、12月26日に入院した一人の患者の肺の抽出液から、何の処理もせずに、ただ200μlをとってきて、3万塩基の遺伝子を作成し、その一部100塩基をとってきてPCRで以前のコロナウイルスにはない新種の遺伝子があると1月7日に報告しただけです。ウイルス本体の確認はされていません。そのことは論文も指摘しています。しかし、そのわずか2週間後にはWHOが「新型」のウイルスと認定しています。その過程があまりにも早すぎます。先日NHKスペシャルで放送されたAIを使った後遺症の分析に過去20万本の論文を使っていますが、これら論文のすべてが、この中国の論文を引用しています。もしも、この論文が取り下げられたら一体どうするのでしょうか。


2020.11.12. 氷川台内科クリニック 院長 櫻田 二友

 

 

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