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新型コロナウイルス その64 アレルギー


 私のホームページにはアレルギーに関することがたくさん書いてあります。一昨年には免疫療法に関する本も出しました。私が医師になった頃、アレルギー科という講座はなく、内科で喘息、耳鼻科でアレルギー性鼻炎、皮膚科で蕁麻疹、アトピー性皮膚炎、眼科でアレルギー性結膜炎といったように各科でそれぞれの疾患を見ていました。アメリカでクリントン政権の頃、総合内科医、総合アレルギー科医を育てようという試みがありましたが、各科の専門性が高く、立ち消えになりました。日本の医学部では総合診療科という講座が各大学に出来つつありますが、そこの講座の教授が、ウイルス学が専門であったり、肝炎が専門であったり、血液学が専門であったりと、なかなかうまくいきません。田舎の野戦病院で昼夜を問わず働いている臨床医にはかないません。300年ほど前、ヨーロッパからカナダやアメリカに移住したキリスト教系プロテスタントのアーミッシュというドイツ系移民がいます。ペンシルバニア州やインディアナ州に20万人ほどいるといわれていますが、独特のコミュニティーを作り暮らしています。実はこのアーミッシュにアレルギー患者がほとんどいないのです。基本的に農耕や牧畜で自給自足の生活をしています。馬や牛を育て、餌やりや牛の搾乳は子供たちの仕事です。子供達には1人1頭の馬が与えられ、その馬と一緒に育っていきます。したがって交通手段は馬や馬車です。電気は使わず、ランプも冷蔵庫もガスを使います。テレビやラジオはありません。ミルクは加熱殺菌しないでそのまま飲みます。牛の体内には数千兆個の細菌がいますが、子供たちはまだ乳児の頃からこれを飲んでいます。このアーミッシュの人たちに制御性T細胞が多いことが2012年の調査で分かりました。アレルギーは制御性T細胞の制御が効かなくなって免疫が暴走した状態を言います。もう一つ、アレルギーの発症には皮膚粘膜感作が大きくかかわっています。喘息やアトピー性皮膚炎の患者はダニやハウスダストに感作されています。この感作はおよそ乳幼児期にまでさかのぼります。アーミッシュの人たちは乳幼児期からダニやハウスダストに囲まれて生活しています。制御性T細胞が圧倒的に多く、アレルギーになりにくいのです。当院で減感作(免疫)療法を3年ほど続けた患者さんたちはほぼアレルギー症状が消失します。これは、抗原に対して免疫寛容状態ができてしまうからです。アレルギーを発症するかどうかはこの乳幼児期の数年が大切であることがわかっています。乳幼児期の頃から馬や牛と一緒にそだち、牛のミルクをそのまま細菌と一緒に飲むわけですから、その後どこかよその土地に行ったとしても、その時期の免疫の記憶からアレルギーの発症はありません。イスラエルのお母さんたちには離乳食という考えがありません。食べられるようになったらなんでも食べさせます。そのため子供たちにピーナッツアレルギーはありません。ピーナッツを食べさせることによって免疫寛容状態になるからです。今、新型コロナウイルスに対してマスクやソーシャルディスタンス、3蜜を避ける、手指の消毒をする、といった対策が取られています。これを子供たちに強要することは、今後爆発的にアレルギー患者を増やすことになります。それは制御性T細胞の制御がまったく効かなくなるからです。病原体に対して、人は自然免疫と獲得免役の2段構えで対応します。新型コロナウイルスに対しては95%が自然免疫で対応できます。症状がほとんど出ないか、軽いうちにうちに軽快してしまいます。残りは獲得免疫で対応できます。ワクチンが有効なのはこの両方を突破されたときのみです。PCRはこの自然免疫と獲得免疫の両方を閉じ込めてしまっています。一番有効な手段はワクチンではなくて、自然免疫や獲得免役で撃退すること、無症状のPCR陽性者と仲良くすることです。アーミッシュの人たちがそれを教えてくれています。


2020.11.17. 氷川台内科クリニック 院長 櫻田 二友

 

 

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