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新型コロナウイルス その65 ノーベル賞


 ノーベル賞の医学生理学賞の歴史を紐解くと、感染症とその実験にかかわる受賞が多いことに気が付きます。第一回の受賞者は1901年のドイツのエミール・アドルフ・フォン・ベーリングで「ジフテリアに対する血清療法の研究」です。当時ジフテリアは致死率40%の恐ろしい病気でしたから、当然です。日本の北里柴三郎もかかわっていましたが、論文が単独で出されたため、単独の受賞となりました。今の製薬メーカー、ノバルティス・ベーリングは、このベーリングが1892年に設立した株式会社が前身です。1905年はドイツのロベルト・コッホが受賞しました。コッホは炭疽菌、結核菌、コレラ菌を発見しました。また感染症の病原体を証明するための「コッホの原則」を提唱し、ルイ・パスツールとともに「近代細菌学の開祖」とされています。1928年にはシャルル・ジュール・アンリ・ニコルが受賞しました。チフスがシラミから伝搬することを発見しました。これは第一次世界大戦でチフスを予防するのに役に立ちました。1966年、アメリカのベイトン・ラウスは発がん性ウイルスの発見により受賞しています。オーストラリアのパリー・マーシャルは王立パース病院の研修医時代、1982年、ヘリコバクター・ピロリの初期培養を行い、ヘリコバクター・ピロリが胃潰瘍や十二指腸潰瘍と関連があるという仮説を立てました。しかし、胃酸は塩酸や硫酸と同じ強酸です。どのような細菌も生存できないと、他の科学者や医師たちに冷笑されました。1984年、マーシャルはこの仮説を立証するため、フリマントル病院で慢性胃潰瘍の患者から取り出したヘリコバクター・ピロリを培養し自ら飲み込み、その10日後に胃潰瘍になりました。内視鏡検査で胃炎を併発したことを確認し、ヘリコバクター・ピロリ菌が病変部位に存在することで「コッホの原則」をすべて立証することに成功しました。この研究で2005年のノーベル賞受賞者となりました。現在では胃がんの主たる原因は99%ピロリ菌であると考えられています。除菌方法も確立されており、日本では地方の自治体で小学6年生から中学2年生までの間に、ピロリ菌がいれば除菌し、将来の胃がんを防ぐ試みが進んでいます。フランスのリュック・モンタニエは1983年、エイズの原因ウイルス、HIVを発見しました。ノーベル化学賞受賞者であり、今回のコロナ騒動のもとになったPCR発明者、アメリカのマリー・キャリスは感染実験が成立しておらず、「コッホの原則」を満たしていないと、HIVの存在を否定し続けましたが、今その存在を否定する科学者はいません。治療法も確立されており、発展途上国の多くの人々がその恩恵にあずかっています。面白いことに、このモンタニエが今回の新型コロナウイルスは中国の武漢研究所から持ち出された人工ウイルスだと言った点です。まだエイズにワクチンはありません。コウモリを使ったエイズワクチン開発の過程で作られたものだと主張しています。まるで、すでに亡くなってしまったマリー・キャリスに対する反撃のようです。現在そんなことを信じる人は誰もいません。今年の受賞者はC型肝炎ウイルスの発見に尽力したアメリカのハーベイ・オルター、チャールズ・ライス、カナダのマイケル・ホートンの3人です。1月7日に「Nature」に掲載された中国の論文が正しければ、将来のノーベル賞候補です。しかし、そんなことを考えている人は誰もいません。「コッホの原則」の第1、病原体になるウイルスそのものがありません。ただ、肺の抽出液からキメラ遺伝子を作成し、その300分の1を数百万倍に増やして診断しているだけです。マリー・キャリスは繰り返しPCRを感染症の診断に使ってはならないと言い残して、このコロナ騒動が起こる直前に謎の死を遂げました。中国は目覚ましい発展を遂げ、今年科学論文の数でもアメリカを抜きました。GDPはすでに世界第2位となりましたが、ノーベル賞だけは縁がありません。習近平氏は歯ぎしりをして悔しがっていることでしょう。


2020.11.20. 氷川台内科クリニック 院長 櫻田 二友

 

 

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