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新型コロナウイルス その73 特異度99%


 感染症を起こすには病原体が必要です。その病原体が見つかっていません。仕方がないのでその病原体ウイルスのものと思われる遺伝子、3万塩基の一部、およそ100塩基をとってきてPCR検査を世界中で行っています。世界の科学者はこの病原体ウイルスを探すことに集中すべきでPCR検査をすることではありません。いまだに探せていないのは、おそらくこの病原体ウイルスがRNAウイルスで変異が激しく、約1年たった今、どういった形で生き残っているのかわからないのが現状だからです。食べ物でいえば賞味期限切れといった感じです。しかし、それでもPCRは行われています。病原性でいえばインフルエンザに遠く及ばず、増殖速度はインフルエンザの約1万分の1です。ウイルスを単離・クローン化するにはある一定量(少なくとも数千万から数億個)のウイルス量が必要です。これには培地を使いますが、必ず、他の常在ウイルスが混ざります。風邪を引き起こすウイルスにはコロナウイルスの他にアデノ、インフルエンザ、RS、ライノ、マイコプラズマ、パラインフルエンザ、エンテロウイルスなどがありますが、コロナウイルスの増殖速度はこれらのウイルスよりはるかに遅いため、もしも培地で増やそうとすれば、他のウイルスが先に増えて単離が難しくなります。仕方がないので感染実験をおこなった研究論文がありますが、感染させた動物から見つける方法もPCRです。ドイツや中国で感染後亡くなった人の肺の解剖結果が報告されていますが、新型コロナウイルスが大量に見つかったとは書いてありません。死因の7割が肺血管塞栓症で、もともと高血圧や動脈硬化があった可能性を指摘しています。現在使われているPCR法は、国立感染研が出しているネスティッドという方法で、プライマーはウイルス本体の遺伝子、およそ3万塩基の端のカプシド領域の100塩基を使います。これはネットで公開されています。2段階方式で熱を加えて増幅していきます。1回増幅するごとに主反応と副反応が起こります。もう一度増幅するときに、また主反応と副反応が起こります。副反応物に対してもPCRを行ってしまいます。WHOは45回と設定していますが、理由は45回を超えると副反応物の方が多くなってしまうからです。増幅回数は少なければ少ない方がいいわけで、少なくとも10回以下で結果が陽性に出れば抗原検査と同じ程度の信頼性があるのではないかと思われます。PCRの特異度とは擬陽性率のことで、PCR反応一回につき特異的反応が99%陽性で擬陽性率は1%ということです。誤って陽性になる確率は1%しかないということですが、よく考えてみると、これを45回繰り返せば擬陽性率は45%になります。これでは何のためのPCR検査かわかりません。時間をかければかけるほど信頼性は遠のく結果になってしまいます。もともと、PCR発見者のキャリー・マリスはRNAウイルスの診断にPCRを使ってはいけないと何度も講演で述べています。今でもTEDのショーで見ることができます。最初からこういった現象に警鐘を鳴らし続けていました。もしも、今生きていたら、世界中の政治家に即刻辞めるように説得して回ったと思いますが、残念ながら、昨年秋から始まった中国武漢でのコロナ騒動の前、8月7日に自宅で肺炎?で亡くなりました。1日に3回の変異を繰り返すRNAウイルスを感染源として同定することは困難を極めます。まして、増殖速度はインフルエンザの1万分の1で、培養して単離するのも困難です。PCRは遺伝子の断片を使ってひたすら増幅して検出しているにすぎません。増幅すればするほど擬陽性率は上がってきます。ワクチンを接種しても解決にはなりません。PCRはわずか1個のウイルス遺伝子を検出してしまいます。このコロナパンデミックを収めるにはPCRを止めるしかありません。


2020.12.20. 氷川台内科クリニック 院長 櫻田 二友

 

 

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