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インフルエンザ


 昨シーズンは十数年ぶりにB型が先行流行した珍しい形態をとりました。検査の偽陰性(インフルエンザでも検査で陰性になること)もありました。またワクチンがまったく効かない例も多数ありました。今シーズンの流行はまだわかりませんが、対策としては今のところワクチン以上のものはありません。現在はIgG型のワクチンですが、より有効なIgA型のワクチンの開発が待たれるところです。インフルエンザワクチン接種は1回で十分有効ですが、このような状況下(ウイルスが次から次に変異していくこと)ではブースター(追加免疫)をかけることがより効果的です。具体的には1回目の接種後およそ1ヶ月目にもう一度ワクチンを接種し、IgG免疫を高めることを期待します。
 インフルエンザワクチンの接種時期ですが、流行が始まる2週間前にはすでにうっておく必要があります。それは免疫を獲得するまでその程度の期間が必要だからです。日本での流行は12月下旬から3月上旬が中心ですので12月上旬までには済ませておいたほうがいいことになります。
 よく聴かれる質問で妊娠中、授乳中、乳児、卵アレルギーの場合があります。基本的には妊娠初期を除けばワクチン接種に問題はありません。またワクチン接種後に妊娠がわかった場合でも人工妊娠中絶をする必要はありません。これまで催奇形性などの報告は1例もありません。また乳児の場合は6ヶ月過ぎてからが対象になります。卵アレルギーはアナフィラキシーなどの激しい反応をおこした経験がなければ基本的に安全です。
 鳥インフルエンザ(H5N1)のお話を少しします。インフルエンザのパンデミック(世界的大流行)は過去3回ありました。1918年のスペインかぜ(H1N1)、1957年のアジアかぜ(H2N2)、1968年の香港かぜ(H3N2)です。それぞれ全世界で数千万人の死亡者がでました。これらのウイルスは気管支、肺、脳でしか増殖せずそれぞれ肺炎、脳炎をおこし時には死に至ることもあります。ところが鳥インフルエンザを増殖させる酵素は人体内のどの細胞にも存在し、特に血管内皮には多く含まれています。したがって鳥インフルエンザウイルスに感染すると全身症状、特に多臓器不全、全身性の出血を起こしやすくなります。これが鳥インフルエンザの怖いところで、もしパンデミックが起きると過去3回の被害を大きく上回る結果になることは目にみえています。世界各国は水際で食い止めるため空港で靴底を消毒するなどさまざまな対策をしています。自己防衛策としてはまずこの時期流行している地域に近づかないことが大切です。もし海外渡航中か渡航後に高熱が出るようであればそれなりの機関で検査することをお勧めします。


2005.11.22. 氷川台内科クリニック 院長 櫻田 二友

 

 

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