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新型コロナウイルス その99 流れ星


 ギリシャ文字は24文字しかありませんから、オミクロン株までいってしまうと、残りは9文字しかありません。これが終わると、今度は星座です。オリオン株、ペガサス株、ペルセウス株などと呼ぶことになっています。オミクロン株がこれまでの株と違うのはスパイク蛋白に当たる部分のアミノ酸塩基;30か所、小置換;3カ所、挿入;1か所、全体で34カ所に変異があると言われています。新型コロナウイルスは約30000塩基のゲノムでできています。そのうちスパイク蛋白は約3800です。したがって、全ゲノムのアミノ酸置換は34×30000÷3800≒270ということになります。しかし、実際には同義置換体が存在しますので、全ゲノムの遺伝子変異は約1000か所程度となります。ただの1か所が変異するかしないかだけで、変異体の遺伝子変異は2の1000乗≒10の300乗、アミノ酸は2の270乗≒10の81乗となります。実際はこれ以上の変異体が存在することになります。これは天文学的数で想像すらできません。夜空に一瞬現れて消える「流れ星」と同じです。困ったことにPCRはこの流れ星すら検出してしまいます。これがヒトの免疫をすり抜けるとはとても思えません。MERSやSARSは本体が確認できていますが、新型コロナウイルスは本体が確認できていません。したがって、2年たっても「名前」のない「新型コロナウイルス」です。これはそもそも、昨年1月7日に中国上海のグループが「Nature」に発表した論文が、最初から遺伝子情報に基づくものだったからです。病原体の確認をする前から遺伝子情報だけが一人歩きし始めました。それ以降の研究がこの遺伝子情報に基づくもので、ワクチンも例外ではありません。「病原体を弱毒化するか、不活化するかして作られたもの」がワクチンですが、これも遺伝子情報のみを使っています。病原体が存在しないため、全世界が変異した流れ星をひたすらPCRで検出しています。犯人捜しで言えば、だれでも犯人にすることができます。PCRの発見者、キャリー・マリスは生前繰り返し、この危険性を講演で述べていました。PCRはRNAウイルスの検出に使ってはならないのです。気になるデータがあります。SARS-CoVが2002年11月に中国広東省で発生し、2003年8月までに全世界32か国で、死者774例を含む8,094例を出した時、一番往来の多かった国が日本です。その日本で1例の発生もありませんでした。新型コロナウイルスがSARS-CoV-2と言われているのは、遺伝子情報の77.2%がSARS-CoVと一致しているからです。日本で感染者、死者数が欧米と2〜3桁違うのは、おそらくここに原因があると考えられます。日本の新型コロナウイルス感染対策は「欧米」に習って行われていますが、「SARS-CoV」に習えば、対策の必要がないということになります。来年1月から3回目のブースター接種が始まります。政府は同時に5〜12歳の子供にも接種をしようとしています。「遺伝子組み換えワクチン」が吉と出るか凶と出るか、一か八かでする行為ではありません。当院で行ったPCR検査はこの1年で281人です。そのうち肺炎が47人、PCR陽性者は14人(=0.49%)でした。肺炎のうち2人が入院になりましたが、その他は外来での治療、経過観察で軽快しました。一臨床医として、外来診療でコロナ以前と以後とで変わったことは全くありません。ただ、インフルエンザの抗原検査がPCRに変わったことぐらいです。世界中が次から次へと出てくる新型コロナウイルスの変異株で大騒ぎをしているということは、裏を返せば、新型コロナウイルス本体がいまだに見つかっていないと言うこともできます。一般の人は専門家やマスメディアの言うことを信用するしかありません。もうそろそろ真実を語る科学者が出てきてもいいのではないでしょうか。「新型コロナウイルス」というRNAウイルスは、もともと変異体(=流れ星)の集合体です。「流れ星」をいつまでも追いかけていく意味は全くありません。


2021.12.6. 氷川台内科クリニック 院長 櫻田 二友

 

 

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