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新型コロナウイルス その107 参政党


 大まかな理念には賛成です。戦後GHQ(連合国軍最高司令部)が行った学校教育、地球温暖化、マスク、ワクチン、水道民営化、レジ袋の有料化、脱炭素、電気自動車、SDGS、すべておかしなことばかりで間違いはありません。しかし、気になる見解があります。がんはGHQが日本の学校給食に小麦を入れたから増え続けている。また、高血圧は基準値を厳しくして、国民を高血圧にし、製薬会社と医師会の利権を守ろうとしている、禁煙が進んでも肺癌は増え続けている。糖尿病に肥満は関係ない、等々、すこし首をひねりたくなるような見解もあります。私は大学病院などの救命救急センターで20年、開業してから20年、これらたくさんの患者と向き合ってきました。脳卒中の原因の大半はやはり高血圧です。先天性の動脈瘤があったにしても、脳卒中を起こした人に低血圧の人は一人もいません。WHOは高血圧の基準値をグレードT(低リスク;140〜159/90〜99)からグレードIII(高リスク;180以上/110以上;)まで分類しています。高リスク群で放置しているのは、脳卒中を待っているようなもので、一刻も早く治療が必要です。クモ膜下出血で突然死(いわゆるピンピンころり)してしまうのは、離島でもなければ3〜5人/100人で、これは40年間変わっていません。大多数は半身麻痺などの後遺症を抱えながら、生きていくことになります。生まれたばかりの赤ん坊の血圧は60〜70/0〜20程度です。このまま動脈硬化がなければ、人は140歳まで生きていくことになります。年を取るということは動脈硬化が進む=血圧が上がるということです。肺がんが増えていることと喫煙は関係ないという問題ですが、肺癌には多い順に腺癌(50〜60%)、扁平上皮癌(25〜30%)、小細胞癌(10〜15%)、大細胞癌(数%)があります。最も多い腺癌と小細胞癌、大細胞癌はもともと喫煙に関係なく発症します。タバコに関係するのは扁平上皮癌です。肺癌の3/4はもともとタバコとは関係ありません。肺癌が増えているのは人の寿命が延びているからです。発がん遺伝子は毎日毎日ヒトの体内で発生していますが、免疫がそれを抑制しています。しかし、年をとると抑制がきかなくなってしまいます。また、タバコは、けむりが血管攣縮を起こします。吸い続けると動脈硬化も進んできます。胃がんの原因は、ほぼ100%ピロリ菌ですが、タバコを吸っている人の胃粘膜と、ピロリ菌のいる人の胃粘膜の内視鏡所見に区別はつきません。小麦ががんを増やしているという問題ですが、炭水化物ですので、一番の問題は糖尿病です。しかし、死亡診断書の死因の欄に「糖尿病」という文字は一切出てきません。死亡原因はやはり、「がん」「心臓病」「脳卒中」です。合併症が糖尿病、高血圧です。日本人は子供の頃から小麦を使った食品を食べていますが、平均寿命は延びています。アメリカのがん罹患率が低いのは検診で胸部CT、胃内視鏡、大腸内視鏡が義務付けられているからです。したがって一番多いがんは膵臓がんです。アメリカの死因の第1位は心臓病、2位ががん、3位が薬物中毒です。がんになる前に死んでしまうのです。農薬や食品添加物の話題もよく出てきますが、私は子供の頃、散布中の農薬の下で毎日のように遊んでいました。以上医療に関しては多少異論もありますが、「参政党」の理念に間違いはありません。確かに「大和魂」が失われています。これは国民のせいではありません。国の教育政策が間違っていたからです。これにアメリカの利権が絡んでいるから厄介です。私はこれまで一度も選挙を棄権したことはありません。先人の苦労を歴史で知っているからです。政党は選挙にいってはじめて決めます。やっと悩まなくて済む政党が現れました。マスクや自粛をして、ビクビクして生きる監視社会はもう終わりにしましょう。暗くて長いトンネルの先にやっとひとすじの光が見えてきました。

 


2022.6.7. 氷川台内科クリニック 院長 櫻田 二友

 

 

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