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ヤッシャ・ハイフェッツ


 ヴァイオリニスト自身があげるもっとも偉大な人物はというと、おそらくほとんどの人がヤッシャ・ハイフェッツと答えると思います。ハイフェッツは1901年ロシア(現在のリトアニア)のヴィルナにユダヤ人として生まれました。3歳からヴァイオリンを教師である父に手ほどきを受け、6歳ですでにメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を演奏しています。1910年にはペテルブルグ音楽院にて多くのヴァイオリニストを育てた偉大なヴァイオリニスト、レオポルド・アウアーに学び、翌年ニキシュの指揮でベルリンフィルと競演しています。1917年にはカーネギーホールでアメリカデビューを果たしました。「16歳の少年ヴァイオリニストの演奏は、栄えある歴史を持つこのホールにおいても、いまだかつて聴くことのできなかったほどの、技術と音楽性の高さをまざまざと見せ付けてくれた」と絶賛されています。日本には1931年、1954年に来日しています。ふつうヴァイオリンの演奏というと髪を振り乱して体をゆすりながら曲にあわせて演奏する姿を思い浮かべると思いますが、このときのハイフェッツの演奏は舞台の上にまるで電柱が立ってでもいるかのように無表情で、機械的でした。しかし奏でる曲は神がかり的でヴァイオリンという楽器とはまるで異質のものを聴いているような感じでした。私は一度生の演奏を聴きたいと思っていましたが、再来日を果たさずなくなってしまいました。

2006.6.28.氷川台内科クリニック 院長 櫻田 ニ友
東京保険医新聞 2006年8月5・15日合併号より

 

 

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