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仕分け人にもの申す


 新聞、テレビで仕分け人が予算を削っていく姿が連日報道されている。マニフェストを金科玉条にしてまるで水戸光圀ばりの一刀両断である。確かに人間「衣」「食」「住」が基本である。十分たりていればそれでよしとする考えになにも問題はない。しかしこれでは芸術や科学をやる人間にとっては何も面白くない。夢がない。人間が他の動物と違うのは夢を描くことができるところである。仕分け人たちはいったい日本をどこへ連れて行こうとしているのだろう。自分たちにも興味のある問題があると思う。なにか一つでもこれだけは世界のトップを走って行こうなどと思わないのだろうか。iPS細胞は日本初の研究である。これだけは十分な予算を投じよう。環境問題は待ったなしである。議論の余地はない。
数十年後を見据えて研究していくのは当然である。医療現場は崩壊寸前である。将来夢のある職場とは到底考えられない。しかし、その中にも日夜病気の克服のために戦い続けている若者たちがいる。将来の演奏家を目指して日々研鑽している若者たちもいる。いずれ世界にはばたいてほしいと願っている。こんなことをついつい考えてしまう。経済の停滞、デフレ、就職氷河期、介護問題、などなどどれも大変である。しかし人は夢を奪われるのが一番つらい。生活が苦しくても夢を追い求めている若者を私はたくさん知っている。夢を壊さないでほしいと願う。

2009.11.19.氷川台内科クリニック 院長 櫻田 ニ友
東京保険医新聞 2010年1月1・15日 合併号より

 

 

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