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医師の使命


 石巻赤十字病院の医師たちの命を守る戦いがNHKスペシャルで報道された。医師であることの原点を思い出した。昨年都内ではあちこちの病院で診療を断られたあげくの果てに亡くなった妊産婦の話などが話題になった。この震災で医師の使命とは「命を守る」ことだと改めて思った。私は開業するまで常に救急の最前線で命を守る仕事をしていた。過労のために倒れてしまった同僚もいた。しかし今思い返すと医師の本懐であったろうと思う。石巻赤十字病院に集まった医師たちは幸せである。医師の原点を知らず知らずの間に体験しているのである。私にはかねてからの持論がある。医学部を卒業した医師はまず救急医療に2、3年の間たずさわること。すべての医師が救急の知識を持ち合わせていれば、少なくとも救急車のたらいまわしはなくなる。被災地に全国から大学の救急医が集まる必要もない。救急医療はいくら勉強しても分からない。患者を目の前にして初めて学習できる。学習したことはほぼ一生頭に残る。これが医師としての財産になる。研究者になる、専門医になる、博士号をとることなどはそれからでも十分である。最近学会にいって驚くことがある。花粉症患者を見たことがない花粉症研究者、PTCAをしたことがない循環器研究者、糖尿病患者を見たことがない動脈硬化研究者。みな最初は命を守るために医師になったはずである。限られた医療資源、肝心なのはその使い道である。これから医師として育っていく人もそうであるが、医師を育てていく教育者も考えてもらいたい。大学で専門医として活躍した人が勤務医あるいは開業してはじめてプライマリケアを勉強するのは本末転倒と思われるがどうであろうか。

2011.7.4.氷川台内科クリニック 院長 櫻田 ニ友
東京保険医新聞 2011年8月5・15日合併号より

 

 

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