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高血圧


 今日は高血圧の管理についてお話します。高血圧がよくないのはみなさん十分わかっているはずですが、管理についてはあまり関心のある人は少ないと思います。WHO(世界保健機関)の基準はもっと厳格ですが、日本では140/90mmHg以上を高血圧としています。ただし、糖尿病やCKD(慢性腎臓病)の人は135/80mmHg以下にする必要があります。これは診察室の血圧ですが、家庭血圧はそれぞれ135/85mmHg以下、130/75mmHg以下が理想です。今から50年前の平均寿命は60歳前後でしたから、現在のような超長寿社会では一生この血圧を維持するのはなかなか大変です。
 高血圧の原因はさまざまありますが、なんといっても食塩の取りすぎです。イヌイット族(エスキモー人)に高血圧が少ないという話は有名です。彼らは食習慣として海の動物を加熱しないで食べます。海の動物はホメオスターシスを保つためにカリウムが豊富で、もともと塩分が少ないのです。したがってイヌイット族の1日の塩分摂取量は4g以下といわれています。4gと言うと味噌汁2杯でおしまいです。
 アフリカのズル族、マサイ族、パプアニューギニアの原住民、アマゾンのヤノマモインディアンなどにはもともと高血圧という病態がありません。したがって脳卒中などの病気も存在しません。もともと岩塩量が少なく、食塩摂取量が1〜3g/日しかないからです。
 日本人の食塩摂取量は平均12g/日程度ですが、最近また増加しています。これを、6g/日未満に抑える必要があります。梅干し1個に含まれる塩分は2.5gですので、
これに味噌汁2杯を加えると、あっという間に6g/日を超えてしまいます。2杯目の味噌汁はすまし汁にする必要があります。
 栄養のバランスも重要です。先ほど出てきたイヌイットの食生活が参考になります。野菜、果物にはカリウムがたくさん含まれています。これをたくさん食べると、変わりにナトリウム(塩分)が体内から尿として放出されます。したがって、肉中心の食生活から野菜、魚中心の食生活に変える必要があります。
 心臓は全身に必要な血液を送り出すポンプの役割をします。お風呂にお湯をいっぱい満たすとします。その中に入るとお湯があふれ出します。それを集めたのがその人の体積です。その体積分を1個の心臓と全身の血管で養う必要があります。それに見合った血圧が必要です。血圧を下げるには体積は少ないほうがいいに決まっています。
 運動習慣も重要です。動かないほうが楽ですが、いずれ人間は動けなくなります。生きている間、心臓は動いているわけですから、心肺循環をスムーズにする(動脈硬化を少なくする)ためにはどうしても全身を動かしておく必要があります。具体的には、軽いジョギング、ウオ―キング、サイクリング等を週3回程度マイペースで続けることが大切です。
 高血圧にタバコはお話になりません。不幸な結末を私はたくさん見てきました。お酒はビールだと中ビン1本、日本酒なら1合程度にとどめる必要があります。


2017.11.29. 氷川台内科クリニック 院長 櫻田 二友

 

 

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