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帯状疱疹後神経痛


 高齢化社会にともなって、帯状疱疹に罹患する人が増えてきました。50歳台から増え続け、60歳から70歳が最も多く、80歳までに3人に1人が罹患すると言われています。帯状疱疹は水痘帯状疱疹ウイルスの感染によっておこります。このウイルスに初めて感染すると全身に水疱、発疹ができます。発疹が消えた後も、ウイルスは体内の神経近くに長い間潜伏し、加齢、ストレス、睡眠不足、過労などにより、再び活性化され発症します。したがって、水ぼうそうにかかったことのある人はまた、だれでも罹患する可能性があります。発症すると、背中や胸、顔、腋窩、腹部、大腿などにヒリヒリとした痛みが出て、数日後に水疱、発疹が帯状に出ます。水痘帯状疱疹ウイルスには、効果のある抗ウイルス薬があります。この症状をできるだけ早期に察知して、抗ウイルス薬を使う必要があります。それは、後々帯状疱疹後神経痛に移行するからです。
 帯状疱疹後神経痛は、水疱、発疹が引いた後も、ビリビリとした症状がその部位に残る痛みのことを言います。これも対処が遅れると、その部位だけでなく、そのビリビリ感が全身に波及することがあります。これを、末梢神経障害性疼痛と言います。数年にわたって続くこともあります。こうなると、なかなか対応に苦慮します。いわゆる鎮痛剤の類は効果を期待できません。一番いいのは、星状神経節ブロックですが、これも、できる施設が限られます。全身の痛みを抱えながら遠いところまで通い続けるのは不可能です。どうしても投薬に頼らざるをえません。現在、これには、神経伝達物物質遊離抑制薬やノルアドレナリン、セロトニン再取り込阻害薬が使われます。
子供の水ぼうそう予防には乾燥弱毒生水痘ワクチンが使われています。諸外国ではこれを、帯状疱疹の予防のために、50歳から打っています。帯状疱疹の発症を半分に抑えられ、また発症しても、帯状疱疹後神経痛になるリスクを6割程度下げることができます。日本でも、厚生労働省が2016年3月から、50歳以上を対象に帯状疱疹の予防接種を推奨しています。ただし、費用は実費で病院ごとに決められています。8千円から1万円程度と考えられます。また、生ワクチンなので、抗癌剤やステロイド剤、免疫抑制剤などを使用している場合は使えません。
帯状疱疹は誰でもかかる病気ですが、発症に至る人にはある一定の特徴があります。加齢とストレスです。加齢は仕方がないとして、ストレスはできるだけ避ける必要があります。高血圧、糖尿病、高脂血症、高尿酸血症などの生活習慣病は体にとって最大のストレスです。最近、過重労働が話題ですが、夜遅くまで何年も仕事をつづけて、ついに生活習慣病や帯状疱疹後神経痛に至る人が多いです。これでは、仕事もできなくなります。心のストレスも問題です。人間関係を大切にして、趣味や瞑想にふけるのもいいと思います。これは、病気になってからも同じです。


2018.2.28. 氷川台内科クリニック 院長 櫻田 二友

 

 

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