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痛風発作


 今日は痛風発作についてお話します。本邦では現在痛風で通院中の患者さんが100万人を超えています。痛風発作は足の関節にたまった尿酸塩の結晶が何らかのきっかけで関節液の中に剥がれ落ち、ある日突然、足の親指やくるぶしなどに激痛が走ることをいいます。ほとんどが、血液の流れがとどこおりやすい膝から下の部分で起ります。発作は夜間や明け方に多いですが、かならずしもそうとも限りません。なんの予兆もなくやってくる場合もあります。痛風発作で耐え難い痛みを感じるのは、関節液の中に剥がれ落ちた尿酸塩の結晶を免疫担当細胞が異物と認識し攻撃をはじめ、白血球からたくさんのケミカルメディエーター(生理活性物質)が放出されるからです。毛細血管をひろげ、血流も激しくなり、激しい痛みを感じます。発作が起きたらまず、患部を冷やし、速やかに医療機関に受診することが大切です。放置しても1週間程度で痛みは和らぎますが、必ず数か月後に再発します。また慢性化すると体のあちこちに痛風結節というコブが出現します。また尿酸塩が腎臓に慢性的に沈着すると、腎機能が低下し、重症化すると腎不全となり透析が必要になることもあります。結晶化した尿酸塩が尿管に詰まると、尿管結石症を引き起こします。これはこれでまた、痛風発作以上の痛みを引き起こします。痛風発作を引き起こさないためにはどうしたらいいか。これは血中の尿酸値をさげることにつきます。尿酸の基準値の上限は7.0mg/dlですが、6.0mg/dlあるいはそれ以下に下げてコントロールする必要があります。7.0mg/dl以下にさがって安心している患者さんが、6.0mg/dl台で発作を繰り返すのはよくあることです。痛風発作は繰り返し起こすことが多いので、徹底して尿酸値を下げておくことが大切です。以前、尿酸はプリン体の老廃物であるため、プリン体を多く含む食品を取らないほうがいいとされていました。しかし、食事でとったプリン体はほとんどが腸内で分解され排泄されることがわかっています。したがって、今では食べ過ぎなければあまり気にする必要がないと考えられています。最後に痛風につながる高尿酸血症についてお話します。高尿酸血症は痛風発作につながりますが、本当に怖いのは痛風発作ではありません。痛風発作を繰り返した患者さんのほとんどが将来、脳卒中や心筋梗塞などの血管障害を併発していることです。高尿酸血症の患者さんは、他に糖尿病や高血圧、脂質異常症などの疾患を併発しやすく、現在では生活習慣病の1疾患としてとらえられています。生活習慣病一般にいえることですが、1.暴飲暴食をしない。炭水化物(ご飯 パン 麺)を取りすぎない。2.週に3回、1時間程度の有酸素運動をする。3.寝る前4時間程度、空腹時間を作って肥満を防ぐ。4.水分をこまめに取る。5.禁煙。6.飲酒を控える。休肝日を作る。7.十分な睡眠をとってストレスをためない。などなど。なかなかできないことですが、倒れてしまってはもともこもありません。よく、「先生、人生ピンピンコロリと行きたいね。」と言う患者さんがいます。すでにデータが出ています。100人のうち4人〜5人で、そううまくはいきません。


2019.3.4. 氷川台内科クリニック 院長 櫻田 二友

 

 

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