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安楽死


 

 アメリカのオレゴン州で女性がクスリを飲んで安楽死した。私は基本的に安楽死には反対である。もし自分が女性の担当医であったとしたら、と考えるととてもクスリを渡す勇気はない。安楽死についてはもっと深い議論が必要であろうが、そもそももとになる病気そのものがそれぞれ異なる。したがって公開して今後につなげること自体に無理がある。病気でつらい、とういうことは実は本人にしか本当のところはわからない。だからといって医師が自殺のお手伝いをしていいかどうかは、その医師がその患者の人生にどれだけ深くかかわってきたかによる。ところで、ある大学の医学部長が学生に「アルベルト・シュヴァイツアー」という人物を知っているかどうかアンケートをとった。医学部生の9割が知らなかったとその先生から聞かされた。神学者、牧師、哲学者、オルガン奏者、バッハ研究者であるシュヴァイツアーはすでに地位も名誉も十分であった。しかし、30歳を過ぎて
赤道直下のアフリカ、フランス領ガボンのランパレネ村に病院を建てるべく、医学の勉強を始めた。92歳で亡くなるまでアフリカ住民の命を救ってきた。「生命への畏敬」をとなえつづけ、のちにノーベル平和賞も受賞した。1960年に出版された「シュヴァイツアーの世界」はどこの小学校の図書館にもある私たち小学生のバイブルだった。クスリを渡した先生に「アルベルト・シュヴァイツアー」を知っているかどうか聞いてみたい気がした。


2014.11.26 練馬区 櫻田 二友
東京保険医新聞 2015年1月 新春特集号から

 

 

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