|| HOME || 診療のご案内 || ドクタープロフィール || 人間ドック・脳ドッグ || アレルギー専門外来 || ペインクリニック ||

|| 東京保険医新聞より || ドクターコラム || アレルギーQ&A || 脱炭素狂騒曲 || 新型コロナウイルス || お知らせ || 地図 || Link ||

脱炭素狂騒曲 その26 バイオ燃料


 料理の味付けやお菓子作りに欠かせない砂糖の値上がりがとまりません。産地の天候不順に歴史的円安が重なり、原料となる粗糖の国際価格がコロナ禍前の2倍に高騰しています。高値の理由を探ると、ブラジルで走っている「クルマ」に行きつきます。日本の粗糖輸入国はオーストラリアが81.4%、タイが18.6%、その他南アフリカ、フィリピンと続きますが、世界では生産量の23%、輸出量の49%をブラジルが占めています。粗糖の国際価格はブラジルの生産量に依存しています。そのブラジルでサトウキビをクルマに食べさせています。いわゆるバイオ燃料です。車の排ガスを減らすためバイオエタノールとして車のガソリンに混ぜるのです。ブラジルは年間3,788万トンを生産していますが、その63%をバイオエタノールに回しています(2021年)。ここまでくると、笑うしかありませんが、アメリカとブラジルで世界のバイオエタノールの75%を占めます。国連WFPは活動を行っている79か国において、2023年には3億4500万人が食料危機に直面し、2020年の2倍になると予想しています。これだけ心配していながら、人よりもクルマが大切なのは、それで大儲けする人がいるからです。ウクライナとロシア、ガザとイスラエルが戦争をしていますが、この人たちにとっては他人事で、自分さえ儲かればいいのです。日本人には考えられませんが、これが世界の現状です。日本は食料の約6割を輸入に頼っています。先進国では圧倒的に低い食料自給率です。農業人口は50万人を切り、高齢化や就業率低下が進んでいますが、政府はそれでも作付けを減らして、補助金で補填しています。どれだけAIやロボット技術が盛んになっても農業をおろそかにすると、国は衰退します。日本の国土の7割は山林ですので、平野部に限れば人口密度は北欧の50倍、イギリス・フランスの3〜5倍です。現在、政府は少子化対策に一生懸命ですが、実は日本の人口は4000万人ぐらい(明治のころ)がちょうどいいのであって、一生懸命少子化対策にお金をかける必要はないような気がします。私たち団塊の世代と団塊ジュニア世代がいなくなると、ちょうどこのくらいの人口になり、人は電気やガス、水道など光熱費を心配することなく、ゆとりのある生活を送れるようになると思います。そのころ世界のレアメタルはもう堀りつくしているので、電気自動車は作れません。最後に内燃機関で走るガソリン自動車だけが残るはずです。なぜなら、化石資源は半永久的になくならないからです。話はそれましたが、ネットフリックスを見ていると、ドラマの中でソーラーパネル・地熱発電・風力発電などグリーンエネルギーの話がよくでてきます。グリーンエネルギーを進めれば進めるほど、儲けは少なくなります。これで成功した一族が、必ず政府の高官、麻薬密売、汚職警察、人身売買などの組織と絡んでいるのはそのためです。映画がずっと時代の先を行っています。理由は簡単で、グリーンエネルギーを作る過程が複雑で、その工程一つ一つに大がかりな設備と化石資源が必要です。それが大量の二酸化炭素CO2を排出するからです。本末転倒なのですが、この複雑な工程に利権がからんでいます。世界の経済学者もこれに加担し、何々経済フォーラムなどと銘打って講演会などを大々的に行っています。日本人には考えられませんが、日本以外の人たちはこれが平気でできるのです。WHO、IPCC、WFC、ダボス会議など世界をあげて、利権を追い求めています。世界の全資産はわずか上位5%の人が握っています。ウクライナとロシア、ガザとイスラエルの戦争で潤っている人がたくさんいます。必ず、犠牲となる女性・子供・病院などが映像で流れますが、これもこの人たちにとっては単なるドラマなのでしょう。クルマに砂糖を食べさせているぐらいですから、食料危機や戦争の犠牲者など何とも思ってないに違いありません。笑えない話です。

 


2023.10.26. 氷川台内科クリニック 院長 櫻田 二友

 

 

|| HOME || 診療のご案内 || ドクタープロフィール || 人間ドック・脳ドッグ || アレルギー専門外来 || ペインクリニック ||

|| 東京保険医新聞より || ドクターコラム || アレルギーQ&A || 脱炭素狂騒曲 || 新型コロナウイルス || お知らせ || 地図 || Link ||

Copyright (C) HIKAWADAINAIKA CLINIC