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脱炭素狂騒曲 その35 寒冷化


 デンマークの物理学者スペンスマルクは、人工衛星による雲量のデータ(1980〜1995年)と地球平均気温、宇宙線放射量の3者の関係から気温が、雲の量で決まり、雲は宇宙線と太陽活動の比で決まると仮説を立てました。名古屋大学の研究グループは、縄文杉の年輪毎の炭素同位体を再測定して、過去2000年間の気温変化と宇宙線量、ガリレオの時代以降の太陽の黒点数観測から気候変動原理を検証し、この仮説が正しいことを実証しています。地球規模での深海掘削計画のコア(2000か所以上)に残された海洋表層の有孔虫の酸素同位体記録から全地球の海洋表層の気温変化を260万年に渡って追跡しました。その結果、過去60万年間に渡って、本格的な長い氷期と間氷期(1〜2万年間)が繰り返していることが明白になりました。現在は間氷期にありますが、本格的寒冷期が目前にせまっています。異常気象はその前兆現象です。人類の歴史においては、化石燃料を全く消費しなかった時代があります。日本においては江戸時代です。干ばつなどの異常気象や寒冷化を背景に、寛永、元禄、享保の時代に飢饉が頻発しました。中国では4〜5世紀の五胡十六国の時代に飢饉が頻発して、目まぐるしく政権が交代しました。そして、ヨーロッパのゲルマン民族の大移動と西ローマ帝国の崩壊なども、その原因は異常気象です。今日、異常気象は偏西風の蛇行や降雨量の増加によっても起こることが明らかになりました。その原因は、温暖化ではなくて寒冷化です。寒冷化が本格化すると、最終的には1万年前の気候に戻ります。地球の平均気温が1〜2℃低下するという事が、約5回にわたっておきます。すると、平均して約40mの海水準低下が段階的に進行します。そして、最終的にはニューヨーク、サンフランシスコ、北海道、東京、ヒマラヤ、イスタンブール、パリ、ロンドン以北は巨大な氷床に覆われます。カナダやロシアはもっと厚い氷床に覆われるでしょう。そして、これらの地域の文明は崩壊します。これを避けるためにはどうしたらいいでしょうか。近代文明の驚異的な発展は化石燃料の指数関数的消費に依存しています。化石燃料はすべての生物の死骸で、地中に埋没しています。それを掘り出したものが、石油・石炭・天然ガスです。動物は大気の酸素を使って、食べた炭水化物を分解して無機的なCO2,N2、H2Oに戻し、その時に出てくるエネルギーを運動エネルギーとして利用し活動していますが、そのもとは「太陽エネルギー」です。現在の大気中の400ppmの炭素は7年半で植物が全部を消費するほどの速度です。従って、大気中のCO2濃度がコンスタントに400ppmであるためには、炭素を消費するとともに、新しくCO2を供給しなければなりません。産業革命以前の二酸化炭素CO2濃度は280ppmで、植物が消費し、炭水化物としたものを動物が消費するという炭素循環がうまく機能している時代でした。現在では、産業革命当時よりは大量に化石燃料を消費し大気のCO2濃度は少しずつ上昇してはいますが、炭素循環そのものは整然と機能し地球システムの維持においては全く問題がありません。WHOやIPCCは何を血迷ったか、まるっきり反対のデータを捏造し、メディアを使って地球温暖化をあおっています。脱炭素政策はまったく必要ありません。このまま続ければ、ますます寒冷化による異常気象が進んで、文明は崩壊します。

 


2023.12.17. 氷川台内科クリニック 院長 櫻田 二友

 

 

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